新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う集会やイベントの中止、延期又は規模縮小等の対応が厚生労働省から要請されていますが、マンション管理組合の総会の開催については、どこの管理組合も悩ましいと思います。
これほど世間で新型コロナウイルスに関する報道がされているところをみると潜伏期間もインフルエンザと比較しても長いようですので、通常の生活をしていても知らず知らずのうちに感染してしまった人が、次の誰かに感染させてしまう恐れがあるため、迂闊に外出できないことになりますよね。
マスクも手に入らない状況が続いていますので、自己防衛したくてもできないコトもがあるのではないでしょうか。
それゆえの集会やイベントの中止、延期等だと思います。
「建物の区分所有等に関する法律」という法律では、集会(総会)について「管理者は、少なくとも毎年一回集会を招集しなければならない。」と決められており、それを基にしてマンションごとに管理規約では、「理事長は、通常総会を、毎年1回新会計年度開始以後〇か月以内に招集しなければならない」となっていると思います。
原則通りでしたら、総会を開催して、「決算と事業報告」、「予算と事業計画」やそれ以外にも色々と協議して決定しなければなりません。
原則通りなら・・・です。
しかし、このような状況では、総会を開催することで組合員のみなさんの安全な生活を脅かすことが心配されます。
イベントでしたら、中止することもできることがあると思いますが、法律や管理規約で定められていることを実施しないことで管理者である理事長が責められる可能性があるのではないかと心配されるのではないでしょうか。
管理組合の理事長は、立候補して就任される方よりも輪番制で役員に就任した結果、理事長になってしまった人もあると思いますので、誰が就任していても難しい時にたまたま好意で理事長に就任していただいた方に責任を問うことは酷だと思います。
総会には一組合員として、参加する権利と義務を負っているのですが、感染を恐れて委任状だけを安易に提出して義務を全うしたつもりになっても困りますし、1週間とか2週間とか終わりが見えていれば、事情を説明して延期しても組合員のみなさまも承諾いただけると思いますが、いつまで延期したらよいかという判断が役員のみなさまも管理会社も不確かなために悩ましいところですね。
新型コロナウイルスは誰かを責めるのでなく、みんなで正しく怖がり、冷静に判断し行動しましょう。
早く新型コロナウイルスが、話題にならないように平和な世の中になってもらいたいものですね。
2020年03月09日
新型ウイルス
posted by zeo at 09:17| マンション管理ニュース