今年の冬は、かなり暖かいですね。
そうはいっても、福岡でも年に一度くらいは雪が降ります。
先日、2月17日の夜には、平地でも10cm程度の積雪が予想されておりましたので、マンションでも防寒対策が必要になります。
マンションはコンクリートで造られた強固な建物ですが、その設備は昔ながらの住宅と同じように水道管の凍結事故が発生することがあります。
水道管は、配管ラッキング(保温材)がされており、凍結しにくいように考えられています。
しかし、配管部分は保温することができてもバルブ部分は露出してしまいますので、バルブが凍結することがあります。
凍結するだけなら、気温が上がり解凍を待てばよいのですが、稀にバルブが凍結により破損してしまうことがあります。
凍結しやすい場所としては、屋上の消防用補給水槽があります。
この消防用補給水槽の目的は、火災などが発生したときに消防隊が消火活動に使用する連結送水管を常に水で満たしておくためですので、一度、注水されてしまえば、ほとんど水の動きはありません。
動かないので凍結してしまうのでしょう。
以前、屋上の消防用補給水槽のバルブが凍結により破損して、水がゲリラ豪雨でも来たのかと思うくらい大量に漏れたことがありました。
幸い破損したバルブは管理組合の加入する保険で修理費用を賄うことが出来ました。
しかし、破損する恐れがあると分かっていれば、それに備えて担当者はバルブに防寒対策をします。
寒風の吹く中、屋上に上って、かじかむ手でバルブの周りにエアキャップを巻き付けて、防寒対策を実施しました。
今回、雪は降りましたが天気予報で言われたほどの積雪もなく、マンションには事故もなく無事に済みました。
2020年03月09日
雪災と取り越し苦労
posted by zeo at 08:30| マンション管理ニュース