管理組合がマンションの大規模修繕工事を行おうと考える場合、大きく分けて「設計監理方式」「責任施工方式」の2通りの進め方があります。
多くの分譲マンションでは、設計事務所などに建物の劣化具合について「調査」をしていただき、それを基に、工事内容を「設計」していただきます。
その設計をもとに概算費用を算出し、数社の工事業者に対して同一内容の見積りを依頼します。このとき、設計事務所から工事業者の推薦を受けるかどうかは管理組合が判断します。
工事業者は、見積金額、実績など様々な内容を比較検討して「選定」します。
そして、工事が始まれば管理組合が発注した通りの工事を実施されているかを「監理」していただきます。
これが、「設計監理」と言われる方法です。
これに対して、「責任施工」は、工事業者に工事金額、工事内容、工事進捗管理、工事竣工までのすべてを任せる方法です。
管理組合にとっては大規模修繕工事は、多額の費用を要しますので、決して失敗することのできない事業です。
どちらも、メリット・デメリットがありますので、理事会・総会でよく検討される必要があります。
2017年09月21日
設計監理と責任施工
posted by zeo at 11:32| マンション管理ニュース